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ブロックエディタとクラシックエディタ: WordPressで知っておきたい編集スタイルの今後

投稿:2024/10/09 更新:2024/10/17

WordPressは、2018年に「ブロックエディタ」(Gutenberg)を導入し、ウェブサイト編集の新しいアプローチを提供しました。しかし、従来から使用されていた「クラシックエディタ」との違いに悩む方も多いかもしれません。このコラムでは、ブロックエディタとクラシックエディタの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説し、それぞれの特徴を理解し、自身の目的や運用スタイルに合った編集方法を選ぶための参考にしていただければと思います。

ブロックエディタの特徴

ブロックエディタは、WordPress 5.0で導入された新しいエディタで、コンテンツを「ブロック」単位で編集できるビジュアルエディタです。

各ブロックはテキスト、画像、動画、見出しなど、独立して編集や移動が可能なため、ブロックごとにコンテンツを直感的に編集できるため、指定されたスタイルやデザインの範囲内で効率的に内容を調整できます。

メリット

直感的なデザイン:
ブロックをドラッグ&ドロップで移動したり編集できるため、提供されたデザインの範囲内で簡単に編集が可能です。

拡張性:
新しいブロックを追加したり、カスタムブロックを作成することで、機能の拡張が柔軟に行えます。

視覚的なプレビュー:
コンテンツの編集が視覚的にプレビューできるため、レイアウトや基本的な構造を確認しやすいのが特徴です。

デメリット

学習の必要性:
クラシックエディタに慣れているユーザーには、新しい操作方法を覚える必要があり、最初は戸惑うことがあるかもしれません。

カスタムフィールドの管理が煩雑:
カスタムフィールドを活用した複雑なデザインや機能は、ブロックエディタで対応する場合、管理が煩雑になることがあります。

互換性の問題:
一部の古いプラグインやテーマはブロックエディタに対応していないことがあり、互換性の問題が生じることがあります

クラシックエディタの特徴

クラシックエディタは、WordPress 5.0以前から使われている従来のエディタです。Microsoft Wordのようなシンプルなテキストエディタであり、Wordに慣れている方には使いやすいです。

クラシックエディタは、視覚的な編集が制限されるため、直感的にレイアウトを操作することが難しくなります。そのため、デザインのリアルタイム編集を行いたい場合には、ブロックエディタに比べて不向きです。

メリット

シンプルな操作: 従来からWordPressを使用しているユーザーにはなじみやすく、シンプルなインターフェースで編集ができます。

カスタムフィールドとの相性: カスタムフィールドやメタデータを多用する場合、クラシックエディタは管理がしやすく、特に既存のワークフローを維持したいときに適しています。

軽量で高速: クラシックエディタはシンプルであるため、サイトの動作が軽快で、古いテーマやプラグインとも互換性が高いです。

デメリット

将来の更新機能への制約: クラシックエディタでは、将来のWordPressアップデートで新しい機能やテーマとの互換性が低くなる可能性があり、最新の機能を活用する際に制約が生じることがあります。

将来のサポート終了リスク: クラシックエディタは将来のアップデートで新しい機能やテーマとの互換性が低くなる可能性があり、サポートが終了するリスクもあるため、長期的な利用には向いていません。

機能の限界: クラシックエディタは視覚的な編集が制限されるため、リアルタイムでのデザインの調整や視覚的な操作に不向きです。

ブロックエディタとクラシックエディタの今後

ブロックエディタのメリットを活かすケース

ブロックエディタは、視覚的な編集を重視する新しいユーザーや、将来の機能拡張に対応したいユーザーに最適です。ブロック単位での直感的な編集により、柔軟なデザイン変更が可能であり、最新のWordPress機能との互換性も高いため、長期的に利用することを考慮する場合におすすめです。

クラシックエディタからブロックエディタに移行する際の注意点

クラシックエディタは、従来のWordPressユーザーにとって使いやすいものですが、将来的にサポートが終了する可能性があるため、移行を検討することが賢明です。リニューアルの際、クラシックエディタからブロックエディタに変更するのは手間がかかることがありますが、その一つの方法として、既存のクラシックエディタのコンテンツを「クラシックブロック」としてブロックエディタ内で管理することが可能です。これにより、ブログなどの大量の記事は既存のコンテンツを大きく変更することなく、ブロックエディタの機能を徐々に取り入れることができます。
なお、クラシックブロックは当面は利用可能ですが、将来的には時間を見てブロックエディタに移行することを検討するのがいいかもしれません。

まとめ

どちらのエディタにも、それぞれの強みと弱みがありますが、WordPressの将来性や柔軟性を考慮すると、ブロックエディタへの移行が推奨されます。特に、視覚的な編集やカスタムデザインが求められる場合、ブロックエディタは大きな可能性を持っています。一方で、既存のワークフローを保ちながらシンプルに運用したい場合には、クラシックエディタも選択肢の一つではありますが、その場合でもサポート終了リスクを考慮する必要があります。

エディタの選択は、サイトの目的や運用スタイル、将来的なニーズを考慮して決定することが大切です。WordPressのブロックエディタで問題なければ、ブロックエディタで進めるのがよろしいですが、クラシックエディタの使い勝手が良い方は、WordPressにこだわらずに、クラシックエディタに近いCMSやPHPのスクラッチを検討するのも一つの手です。

エディタやCMS、管理画面の選択に迷われた際は、私どもまでお気軽にご相談・お問い合わせください。

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