さて、ネットショップを開業する時に構築ツールの比較検討をしている方も多いかもしれません。
今回は、ネットショップ構築ツールの「MakeShop(メイクショップ)」をWEBデザイナーの立場で使っての感想になります。
デザイナーよりの立場の意見になってしまいますが予めご了承ください。
普段はネットショップ系より、WordPressをベースとした一般的なサイトを構築することの方が多いので、比較視点が偏ったネットショップ構築ツールの感想になるかもしれません。その点についても予めご了承ください。
「MakeShop(メイクショップ)」ASPのカートシステムの概要
まず、「MakeShop(メイクショップ)」もASPのカートシステムになります。
ASPのカートシステムは、サーバーにインストールして使うオープンソースやパッケージのタイプではなく、自社でソフトをアップデートしたりするメンテナンスは必要ありませんのでその点については安心です。
しかし、オープンソースではないのでプラグインなどの拡張性は乏しく、ツールを提供している企業の開発スピード、方向性に頼る形になりますので、体験版などを使用して慎重に判断する必要がでてきます。
MakeShopのメリット
MakeShopのいい部分はといえば、気に入ったテンプレートがあればhtmlやcssの知識がなくてもある程度のデザインは管理画面からできてしまうかなという印象は受けました。
デザイン事務所や制作会社に頼まずに、ご自身ですべてサイトのデザインをしたいという方には気に入ったテンプレートさえあれば検討するのもありかもしれません。
MakeShopのデメリット
しかし、MakeShopの管理画面は、いろいろと機能があるのは分かりますが、一度に表示しすぎかなという印象を受けました。慣れてくればよいのかもしれませんが、初めての方には情報量が多すぎて処理できないのではないかと思います。
また、デザイン面の機能に関しては、大きな枠組が10年以上前に流行ったTableタグのレイアウトで組まれていたり、hタグに画像文字で対応していたりととにかく時代遅れな感じがしました。
レスポンシブデザインにも一部ページ以外は対応していなくて、開発中とは言っていますが、現状を見る限りは不安に感じる印象です。
PC版はHTML 4.01 Transitionalがメインで、最近は主流になりつつあるhtml5にも対応していません。
スマホ版はHTML5で対応していますので残念なところです。
また、デザインの自由度に関しても、HTMLもCSSもメインのページも編集できますが、データベースとの連携部分で吐き出すタグもガチガチに型が決まっていて、デザインの自由度がない(デザインをさせない)印象です。
まとめ
HTMLやCSSを編集して、オリジナルデザインのカスタマイズを重視するのであればあまりお勧めはしません。将来的にレスポンシブデザインに対応するなど先を見据えたツールに変貌しない限りWEBデザイナーの立場からは魅力的ではありません。
しかし、HTMLやCSSはあまり詳しくなく、テンプレートの範囲内で管理画面からの設定の範囲内でご自身でデザインなどの設定もなさる形で満足というのであればありかもしれません。
今回はデザイン面を中心に考察しましたが、それがすべてではありません。
デザイン面の機能以外の商品管理や顧客管理などトータルで考える必要はあります。
体験版などをご利用してご自身でご判断ください。
visual artができること
visual artでは、カラーミーショップ、おちゃのこネットなどのテンプレートをベースとしたASPのカートシステムのテンプレート内でのデザインカスタマイズを行っています。
カートシステムのデザインカスタマイズの範囲やフリーページのページ数等によって費用は変わってきます。詳細はお問い合わせください。
なお、オープンソースやパッケージソフトのサーバーにインストールして使用するカートシステムについては私どもでは対応しておりません。予めご了承ください。